開催した詩をつくるワークショップ。
白井さんと6名が囲むテーブルの上は小宇宙だな
…と外からみて(ほんだが)感じておりました。
そこには無限に広がる言葉の可能性がありました。
自己紹介も含めて「普段から詩は作っていますか?」と
「今日はなぜ参加を?」と白井さんから二つの質問が。
子どもの頃『のはらうた』で詩にハマり、
遊びながら書いていたことがある方以外は
詩を普段書いていないとのこと。
5歳の娘さんの話すことが詩のようで、
自分もそんな風にみえたらいいなと思って… とか
詩人に憧れのようなものがある。みえている世界が違うのかなと…など
皆さんがWSに参加してくださった理由もさまざまでした。
・
まずは白井さんの詩を書きはじめた頃のお話をしつつ、
影響を受けた詩集や本を教えてくださったり。
詩ができる過程は
「空っぽになって、言葉になるものを書く」という感じ。
「ひらいて、入ってくるものを待つ」だそう。
… わかるようなわからないような…。
「毎日、夜、ぽこぽこやってると くるんです」
(白井さんがおっしゃたそのまま)
とにかく毎日、なにかしら書く。すこしでも書く。
そうすると力が抜けてくる。
そこへストンと入ってくる偶然に出会う言葉があるのだそう。
「詩が生まれることが大切ではなくて、書きたいことが書けるのがいい」とのこと。
ここでひろこ店長から質問「詩と日記の違いは…?」
白井さんから「わかりやすくいうと「改行」です」とのこと。
ここでの詩と日記の話はもっといろいろありましたが
それはまたいづれ。
ということでいよいよ実際に詩を書く練習へ。
改行を意識するワーク。
・1〜9の中で好きな数字を3つ選ぶ。
・その数字の数で、音(言葉)を並べる。
・数字ごとに改行する
例えば2・3・8を選んだ方は…
なつ
くるね
そろそろきますね
3・2・1を選んだ方…
すきな
こと
ば
すーーごい。
皆さん指で音の数を数えつつペンを動かしていて
これ、スタートから読みあげまで3分ぐらいしかなかったのにすでに「詩じゃん!」と感動。
改行って詩になるのね…。
次に「連詩」
音の数は自由で、ひとり1行書いたら、次の人も1行… という具合に続けて、2周。
6人が車座になってる状態で、二手から回します。
つまり一人2行ずつなにかしら書くということ…。
ハード…!
終わったら、自分の書いたところを声に出しつつ回し読み。
10分ぐらいで、ふたつのまったくテイストの違う詩ができました。
練習で体が「詩」になってきたところでいよいよ本番。
自由に詩を書き始めます。(音の数や長さなど制限なし)
ときどき白井さんが参加者おひとりずつのそばに寄り添い小声でなにごとか囁きます。
(き、聴こえない!ききたい!)
なにやら秘密のお話をしているような…
あとで参加していたひろこさんに聞いたら、
白井さんがさらりと読んだあと
「本当に書きたいのはここでは?」と指した箇所が。
きっかけがそこにあるのだけど、言葉にするには時間がかかるから今日は書くのは抜きにしようとしたところだったそうで…
うーん すごい。なにかみえている。
20分弱で詩を書いて、皆さんの前で発表。
白井さんの詩評もあり。
それもおもしろかった…。
「オノマトペは詩の花です。」
「擬音が自然に出てくる時は、自分の心は半分詩の中にあるのです。」
とのこと。これ言われていたのひろこさんかな?
うらやましい!
「言葉はたくさんあるのに
「どうしてか今日、この言葉を選んだ」というように
ひとりひとりの心から言葉が結びついてでてくる。
続けて書くと世界が広がっていきます。」と、
目の前にあったことを自分はどう受けとめるのかを書くことで詩につながっていくとも
教えていただきました。
1時間半予定の2時間弱。
皆さんから「今でた言葉」を「その場で聞く」という
詩の活き造り!
大変貴重な時間でした。
ご参加の皆さま、白井明大さんありがとうございました。
(ほ)
追記
ワークショップの後に開催したトークイベントは
アーカイブ動画にてご覧いただけるようになりました!
えほんやさんshopからご購入いただけます。
▼こちらの画像をクリックしてください