『セミくんいよいよこんやです』(工藤ノリコ / 教育画劇)
絵本のタイトルから、ワクワクしますね。
「いよいよ」待ちに待ったこの日がやってきます。
セミは7年地中で育って、それから地上に出てくると聞いたことがあります。
7年間生活した家は、いろいろな家具(家具がおしゃれ!)や本やおもちゃなど、生活に必要なものがたくさん。
そんな家とさよならするシーンは、その時間の長さを感じて、私は思わず「ぐっ」ときてしまいました。
地上ではセミくんの「いよいよ」を祝うために、いろんな昆虫たちがパーティを開いてくれます。
パーティの準備では、昆虫たちが自分の特徴を活かした準備をしています。
そんな昆虫たちからの祝福を受け、セミくんは生きる喜びを噛み締めます。
「いきているって うれしいな」
明るい夏にぴったり、小学生、中学生にもぜひ読んでいただきたい絵本です。
さまざまな虫たちの個性がおもしろく描かれているので、絵をじっくりみるのも楽しいです。
(ひろこ)