ずっと絵本の世界にいたくなる『ちいさなりすのエメラルド』

『ちいさなりすのエメラルド』(文溪堂)2016/2/17
作・絵 そのだえり

夏も過ぎ、朝や夜は涼しくなってだいぶ過ごしやすくなってきました。
そんなときにじっくり読みたいのがこのご本。

毎晩、うさぎのガーネットに絵本を読んでもらうエメラルド。
でも、ガーネットが出掛けてしまって眠れない…。
だれかに読んでもらおうと、夜のお外へ出かけます。

夜の静けさが優しくて、でもちょっとドキドキ。
最後は、ほっこりあたたかな気持ちで、エメラルドと一緒に眠れそうな絵本です。

個人的にツボなのは、舞台の細かさ。
この階段!エメラルドなど小さな動物にやさしい〜!

お家のインテリアもじっくり見てしまいます。キッチンもあるー。
あと、扉の取っ手が下のほうにあるのがニクいです。

きっと、作者のそのだえりさんもエメラルドになって、この街やお家に住んでいるのだろうなぁ
と想像して、もっとこの世界を味わっていたいと思った1冊。

そして
「このほん、よんでくださらない?」
「まあ こどもあつかい しないで ちょうだい」
「ガーネットったら、しつれいしちゃう。わたしは もう おねえさんなんですからね。」
など、品の良い言い回しもエメラルドのおしゃまさんっぷりが出ていて大好き。

見返しのところどころにエメラルドがいます!かわいい…。

シリーズで『エメラルドのさがしもの』もあります。
ぜひ、涼しくなってきた夜にじっくり読んでみてください^^

#えがしらみちこのおすすめ絵本

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